アーレンシンドロームとは?
目が見えるのに、文字だけが読めない病気ってあるらしい。
「
アーレンシンドローム」という聞きなれない病名がある。
アーレンシンドロームとは、目で見た情報が正しく伝達することが困難な病気であり、主に読み書きに影響を与える視知覚障害である。
しかし、ごくまれな例であるが、文字を逆さまにすれば認識できるという症例があるようだ。。 ある患者の場合、取り出したオレンジ色のフィルターを使って文字を見ると、文字を上下逆さまにしなくても正確に認識出来たのだ。さらにオレンジ色の紙を使えば逆さまにしか書けなかった文字も普通に書けることができたのだった。
ベル教授によると、
アーレンシンドロームの患者はある特定の光が神経回路に与える刺激によって脳が判断を誤ってしまうので、色のついたフィルターを使い目に入ってくる光の一部を遮断することで脳が正しい判断ができるようになるとのことだった。
※ 続きを読むに詳細記事あり
「目は見えるのに、文字だけが読めない…」−
アーレンシンドローム ザ!世界仰天ニュースで取り上げられていたニュースです。
ジェマ・ウイリアムは、とても珍しいある特殊な障害を抱えていた。ジェマが初めて自分の異変に気付いたのは、小学校に入学した5歳の時だった。クラスメイトがスラスラ読む教科書を、ジェマだけが全く理解出来なかった。
ジェマは母親に相談、医師の元へ連れて行ってもらうも原因は分からなかった。教科書が読めないのは、クラスでジェマだけだった。勉強ができないのではなく、文字だけが読めない・・・。それは誰にも理解されなかった。
そんなある日の授業中、ジェマは教科書を床に落としてしまった。床に落ち、逆さまになった教科書を眺めたジェマは、今までぼやけて見えた文字が突然はっきりと見えるようになっていた。教科書を逆さまにすることで、今まで分からなかった"文字"というものが、はっきりと認識することができるようになった。自分で書く文字も、逆さまに書いていけば認識できることにも気づいた。
その後、文字が認識できるようになったジェマは懸命に勉強に励んだ。それまで全く理解できなかった単語も本を逆さまにして読むことで少しずつ理解していったのだ。その努力が報われ、2005年、ジェマは有名大学に進学した。
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彼女の不思議な症状は、「
アーレンシンドローム」と呼ばれる脳の障害であることが分かりました。
アーレンシンドローム(Irlen syndrome)とは、教育心理学者であるHelen Irlenが1980年代初頭に、初めて見つけた視知覚障害の一つです。この障害が認識されるまでは、障害に苦しむ多くの人々が、失読症であるか学習障害であると誤診されていたそうです。
視覚のシステムは、2つの経路からなっているといいます。
一つは早い処理システムであるMagnocellular経路であり、もう一つは襲い処理システムであるParvocellular経路です。
早い処理システムであるMagnocellular経路は、色は判別できず、運動、深さやコントラストのはっきりしたイメージを認識する役割を果たします。
遅い処理システムであるParvocellular経路は、色や、ものの詳細やコントラストの低いイメージを認識する役割を果たします。
早い処理システムは、眼を動かすときにイメージが残り続けないように遅い処理システムを妨げる働きがあります。
アーレンシンドロームの人たちは、この早い処理システムがある程度、障害されていると考えられています。遅い処理システムを妨げる早い処理システムが障害されており、その結果として、イメージが残り続けて文字が重なってしまって読めない、という状態に陥ってしまっているようです。その結果、脳は統合されたイメージを認識できず、文字が判別できない、ということのようです。
テレビでは、カラーフィルターを用いて、文字を読めるようにしていました。これは、カラーフィルターが早い処理システムの抑制的な役割を果たしており、遅い処理システムを抑制できることで文字が読めるようになったようです。
こうした障害が、学習障害として一緒くたにされ、適切な処理がなされないということが起こらないように、教育現場や医療現場などで認識が進めば、と思われます。