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ランボルギーニ・カウンタック
伊Lamborghini(ランボルギーニ)社の一番の、そしてたった1つのセールスポイントは、途方もなく速い自動車だ。
ほぼ半世紀にわたり、こうした車を作り続けてきた同社は、
地球温暖化などというささいな事柄に自分たちの邪魔をさせるつもりはない。
Lamborghini社の生産台数は少なく(2007年の販売台数はわずか2604台にすぎない)、
その高い性能で定評を築いてきた。
この2つの理由により、同社は欧州で始まるCO2排出量規制の基準を満たす自動車を、
絶対に製造できないのだと主張している。
現在も、これからも。
「われわれは、要求される排出ガス基準を満たすつもりはない」と、
Lamborghini社の最高経営責任者(CEO)Stephan Winkelmann氏は、
『Automotive News』の記事(購読には登録が必要)の中で述べている。
Winkelmann氏はさらに、
同社の自動車の平均燃費は1リットルあたり約5キロメートル(市街地と高速道路の値を合わせたもの)だが、 それでも環境に大きな影響を与えることはないと述べている。
「われわれの販売台数は非常に少なく、当社の顧客の平均走行距離は、1年あたりおよそ8000キロメートル程度だ。
ゆえに影響はとても小さい」と同氏は語った。
また、Lamborghini社が、搭載するエンジンをV型12気筒やV型10気筒からV型8気筒に引き下げることも期待できない。
Winkelmann氏によると、こうした大型のピストンエンジンの特徴的な(一部にはたまらない魅力を感じると言う人もいる)音は、 その走行性能と同程度に、同社ブランドの魅力の一部になっているのだという。
ドイツのPorsche(ポルシェ)社がハイブリッド車の開発に取り組んだり、
イタリアのFerrari(フェラーリ)社がバイオエタノール燃料で動くモデルを披露する時代に、 このように妥協を拒否する風変わりな自動車会社が存在することは、自動車マニアたちにとっては喜ばしいことだろう。
しかし、熱心な自動車マニア以外のすべての人たちは、Winkelmann氏の姿勢を無責任だと感じるかもしれない。
もっとも、『Motor Trend』誌の記事によると、
スーパーカーが社会に受け入れられるのか、あるいはまったく否定されるのか、という世の中の動きについては、 Lamborghini社が常に気を配らなくてはいけないこととして、Winklemann氏も認識しているという。